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音と時間が奏でる現象のサウンドスケープ、八木良太展(Business Media 誠)

 コンテンポラリーアートのギャラリーが多く集まる、東京の下町・清澄白河に、また新しいアートスペースが誕生した。

【拡大画像や他の画像】 【動画:「wannapunch!」のPV】

 その名は「SNAC」、Chim↑Pomや八谷和彦などのマネジメントや展覧会のプロデュースを手がける「無人島プロダクション」と、新しい可能性を持ったパフォーマンスやダンスのイベントを多く手がけてきた「吾妻橋ダンスクロッシング」が共同でプロデュースするスペースである。

 そのこけら落としのイベントとして開催されているのが、八木良太の個展「事象そのものへ」。

 八木良太は、近年最も注目すべきアーティストの1人。「音」や「時間」を主題とし、デジタルとアナログのメディアを行ったり来たりしながら、「現象」そのものを浮かび上がらせる。八木氏は、手法としてさまざまなメディアを使用するが、それは優れた画家があらゆる画材を試して絵を描くように、ごく自然にそれを扱う。

 こちらは「REMOTE CON-TROLL」(2010)という作品。箱に入っているのは、ビデオのリモコン、カメラのリモコン、照明のリモコン、パソコンのリモコン、見た通り普通の家庭にあるようなリモートコントローラである。

 仕組みとしては非常に簡単。前方にある太陽電池パネルにアンプが繋げられており、太陽電池に向かってコントローラを操作すると、そこから発せられる電気信号がアンプで増幅されてスピーカから音となって出てくる。また、前方に設置されたデジタルカメラのフラッシュや照明の光も、リモコンの操作によって変わる。すごく単純な実験のような仕組みで、見る者を楽しませてくれる。

 「メディアアート的なことをするのはもともと好きなのですが、デジタルがいいとかアナログの方がいいということはありません。そのものが持っている機能を、全然違う用途として作品化するのが面白い。そして、目に見えないような構造をもたせるよりも、できるだけ明快にシンプルに見せるような作品作りをしています」と八木氏。

 作品タイトルは「control」ではなく、「CON-TROLL」となっている。conは「〜と一緒に」という意味を表す接頭辞でありTROLLは「流し釣り」という意味や、インターネットの用語で「挑発的なメッセージを送る」という意味も。もちろんムーミントロールのように、北欧神話に登場する妖精を意味する言葉でもある。

 作品タイトルにどんなメッセージがあるか本人には聞いていないが、曲解すると、見えない電気信号は精霊のようにも感じられるし、リモコンを構えターゲットに向かってボタンを押す様は、釣り人がキャスティングをしているようにも見える。作品を体験している人の姿を端から見ていると、その人が作品と一体となってパフォーマンスをしているように見えてしまうのだ。

 4月18日には、電子音楽家の蓮沼執氏とのライブパフォーマンスが行われたのだが、その時、複数のリモコンを取っ換え引っ換えしながら光と音楽を操っている八木氏の姿は、見えない敵と戦っているかのようにも見えた。

 この作品は「Sky / Sea」。水面に浮かんでいるレコード盤、上の面には「SKY」、裏側には「SEA」という文字が記載されている。SKY面には水面の音、SEA面には水中の音が盤面に刻まれている。そう、このレコードは水平線という境界そのものを表している。非常にポエティックな作品だ。水面に浮かぶレコード盤を眺めているだけで、波の音が聴こえてきそうである。

 この作品の背後にある「机の下の海」を体験すると、「Sky / Sea」の面白さが倍増するだろう。まずは、ヘッドホンを装着してみてほしい。すると美しい波の音が聴こえるだろう。次にヘッドホンをしたまましゃがんでみよう。今度はまるで耳にぐっと圧力がかかったかのような、もごもごした感触が体験できるはずだ。

 これは、テーブル面を水平線とし、水上と水中の音を切り替えて聴こえるというもの。これも非常に仕組みは簡単なものなのだが、実際体験するとその新しい感覚に驚かされ、水中にいるときはなんだか苦しくなるような気にさえなる。この作品も「REMOTE CON-TROLL」同様、耳の感覚を楽しみながら体験者が立ったりしゃがんだりしている様子は、それだけを見ていても面白い。

 最後に最近の作品を紹介したい。ライブパフォーマンスを一緒に行った蓮沼執太の曲「wannapunch!」のPVである。
 →http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1005/27/news011_2.html

 「以前にNTTのICCで展示をしたのですが、その際の学芸員である畠中実さんからの紹介で蓮沼さんと出会いました。自分がずーっと撮りためていた光の明滅の映像があって、いつか作品化しようと思っていたところだったのでタイミングがよかったんです。その映像を蓮沼さんの曲に合わせて編集しました」と八木氏。

 蓮沼氏の軽やかな音楽に合わせて、リズミカルに表れる光の明滅は夜の街の鼓動のようで美しい。八木良太個展は、5月29日(土)まで。【上條桂子,エキサイトイズム】

●八木良太個展「事象そのものへ」
開催中〜5月29日(土)
12:00〜20:00(火〜金) 11:00〜19:00(土日)
月祝休(展覧会開催中)

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 菊地氏は民主党宮城県連の選挙対策委員長だったが、16日付で民主党を除名された。

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 7日午前9時ごろ、東京都千代田区丸の内1のJR中央線東京駅ホームから男性が線路に下りたのを、停車中の快速電車の運転士が発見し、警備員に通報した。男性は線路を約30メートル歩いた後、駆けつけた警備員の制止を振り切り、線路わきの壁(高さ1.5メートル)をよじ登り、約15メートル下の車道に転落。男性は病院に搬送されたが死亡した。警視庁丸の内署によると、男性は都内に住むJR東海の55歳の社員で、自殺を図ったとみて調べている。中央線や山手線などの24本が最大12分遅れ、約3万人に影響が出た。【内橋寿明】

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 兵庫県三田市の無職、大下タヨリさん(84)が自宅で殺害された事件で、窃盗容疑で逮捕されたおいの無職、山本学容疑者(47)が「大下さんの首を絞めて殺害した」などと供述していることが21日、捜査関係者への取材でわかった。大下さんとの金銭トラブルが動機とみられ、三田署捜査本部は同日、殺人容疑で再逮捕する方針。

 山本容疑者は先月19日、第1発見者を装って通報し、事件が発覚。その後の捜査で、大下さんから数百万円を借りるなどしてトラブルになっていたことがわかった。

 捜査本部は先月31日、大下さんの夫名義のキャッシュカードを使い、三田市内のコンビニエンスストアの現金自動支払機から現金15万円を引き出して盗んだとして、山本容疑者を窃盗容疑で逮捕していた。

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「両さん」像壊される=東京・亀有、「残念」と商店街−器物損壊で捜査・警視庁(時事通信)

 東京都葛飾区亀有の商店街に設置されている漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の主人公「両さん」の銅像が壊されていることが20日、同区への取材で分かった。同区は警視庁亀有署に被害届を出し、同署が器物損壊事件として捜査している。
 同区などによると、壊されたのは亀有中央商店街にある通称「サンバ両さん」の銅像で、台座を含め高さ約1メートル30センチ。先月13日に設置されたばかりだった。
 両手にマラカスを持っていたが、左手のマラカス部分が根本から折られていた。今月17日夕から18日午前までに壊されたとみられる。
 18日午前10時半ごろ、通行人が気付き、商店街関係者を通じて区に連絡した。
 JR亀有駅周辺には誘客のため、漫画の登場人物の銅像計11体を設置。2006年2月には、設置後間もなく、両さん像の警棒部分が壊される事件も起きたという。
 同区は修繕の方法や時期を検討し、当面は現状のまま設置を続ける。
 同商店街振興組合の鳥山太一理事長(64)は「せっかく像ができたのに残念。休日には親子連れが写真を撮っていたのに」と語った。 

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普天間問題 徳之島で1万5千人が移設反対集会(産経新聞)

■米、キャンベル氏来日見送りを通告

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題をめぐり、政府が移説先として検討している鹿児島県・徳之島で18日、反対集会が開かれ、政府に移設断念を求める決議文を採択した。集会には主催者発表で目標の1万人を超える1万5千人が参加した。一方、米政府は4月下旬に予定していたキャンベル米国務次官補の来日見送りを日本側に通告。首相が5月末までとする移設先、米側との合意取り付けは絶望的な状況となった。

 徳之島で行われた反対集会は島内の天城、伊仙、徳之島3町や民間約60団体でつくる「徳之島への米軍基地移設反対協議会」が主催した。集会では同島の3町長や島民代表らが移設反対を訴え、「政府が断念するまで戦う」との決議文が表明された。

 集会後、大久保明伊仙町長は「集会で首相が気持ちを動かさないはずはない。政府はもう島に打診できないと確信している」と述べた。

 反対集会を受け、民主党鹿児島県連代表の川内博史衆院議員は18日夕、首相公邸で鳩山由紀夫首相と会い、県連として「白紙撤回」を求めていく方針を伝え、首相は「分かった」と述べた。

 一方、日米関係筋は18日、ワシントンで12日(日本時間13日)に行われた非公式の日米首脳会談で、オバマ米大統領が首相に「最後までやり通せるのか」と述べたことを明らかにした。政府当局者はこの発言について、「首相が5月末までの決着への協力を求めたのを受け、確認する意味で述べたものだ。決して首相への不信感を表明したものではない」と説明した。

 ただ、米政府が現行案である米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市)以外の移設先の検討に疑念を抱いていることを浮き彫りにしたといえる。日本政府は3月末に岡田克也外相がルース駐日米大使との会談で、キャンプ・シュワブ陸上部と徳之島を移設先とする検討案を伝えたが、米政府は地元自治体との調整状況などを理由に正式提案と受け止めない考えを示しており、日本側が求める実務者協議に応じていない。

 キャンベル氏は4月末に来日し、普天間移設問題をめぐって日本側と実務的な協議を行うとみられていた。同氏の来日見送りで月内の対米交渉入りはきわめて困難な情勢となった。キャンベル氏が担当している日米同盟深化のための協議も当面、中断される見通しだ。

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白血病治療の「末梢血幹細胞移植」非血縁者間でも実施を準備(産経新聞)

 白血病治療のため、健康な人の血液から血液のもとになる造血幹細胞を採取し、患者に移植する「末梢血幹細胞移植」のうち、現在停止している非血縁者間の移植について、骨髄移植推進財団は8日、厚生労働省から再開の準備を始めるよう要請があったことを明らかにした。

 同財団によると、末梢血幹細胞移植は、提供者の腕などから血液を採取するため、骨髄移植のように全身麻酔をかける必要がなく、患者にとっても移植後の造血機能の回復が早いなどのメリットがある。

 しかし平成14年、移植実施前に造血幹細胞を増やす薬を投与した提供者が急性骨髄性白血病を発症、死亡したことから、安全性に疑問が出たとして、移植は血縁者間に限定されていた。

 その後、厚生労働省研究班は提供者の追跡調査を実施。薬と白血病の因果関係はほぼ認められないと結論づけられたという。同財団では、非血縁者間でも移植を実施する厚労省の最終方針が決まれば、今年10月から5〜10施設で移植を始め、その後、実施施設を広げていきたいとしている。

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【キブンの時代】第2部 危険はどこに(4)中国製食品「とにかく怖い」 (産経新聞)

 ■不安と鬱憤、一気に噴出

 突然の容疑者拘束の一報だった。子供を含む日本人10人が冷凍ギョーザを食べて健康被害を受けた中国製ギョーザ中毒事件から2年余り。3月26日、中国公安当局の拘束が明らかになった中国・天洋食品の元臨時工、呂月庭容疑者(36)は調べに、「正社員にしてもらえなかった」と待遇の不満を供述した。

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 問題となった冷凍ギョーザが売られていた千葉県内のスーパー近くに住む女性は翌27日、「中国製食品への不安感はまだ消えない」としながらも「また買って食べています」と話した。都内の主婦は「ギョーザ事件自体を忘れていた。犯人、捕まっていなかったんだ、という感じ」と言う。

 平成20年1月末の事件発覚当時、世間の衝撃は大きかった。当該食品や同じ工場で製造された冷凍食品が回収対象になり、多くのスーパーから冷凍食品が撤去された。会社名に「中国」と入っていた食品メーカーは倒産した。社名が一因とされた。

 生活経済ジャーナリストの柏木理佳(41)は冷凍食品が安売りされていた様子を思いだす。普段は買わない冷凍食品を「あのときは買ってしまった」と笑う。

 「とにかく中国は怖い」という風潮だった。日本冷凍食品協会が会員29社を対象にしたアンケートによると、20年の調理冷凍食品の輸入高は数量ベースで前年の3割減、中国だけでは4割減に落ち込んだ。

 ところが、20年夏ごろから「中国国内でも中毒」「その件で工場の元従業員ら聴取」と一部で報道され始めていた。特定工場での不祥事の疑いが濃くなっても中国バッシングはやまなかった。中国で暮らした経験もある柏木は、当時の状況を「中国への鬱憤(うっぷん)が一気に出た」とみる。

 中国経済が急成長し、日本の地位を脅かし始めた。職場でも中国人が幅を利かせ、ビジネスでの発言力も強くなった時期だった。

 「中国への不安と批判が渦巻いていたが、日本国民は心の中にとどめていた。実際に被害が出て、不信感に火がついた」(柏木)

 ただ、柏木は一般の人の中国不信は「よく分からないけど、何か怖い」というものだという。「日本人は振り回されやすく、コロコロ変わる。明確な意思はないのに、結論をつけたがっただけだ」

 日本冷凍食品協会常務理事の山本宏樹(65)は昨年、消費者団体との「中国の食品工場視察報告会」で愕然(がくぜん)とした。ギョーザ事件での聴取が報道された後にもかかわらず、事件の犯罪性に疑問があるかのような質問を受けたからだ。「消費者問題に詳しく、情報収集は徹底しているはずなのに」と腑(ふ)に落ちなかった。

 あれほどバッシングされた中国製食品や冷凍食品への抵抗感は薄れてきた。

 日本冷凍食品協会が冷凍食品を月1回以上利用する25歳以上の既婚女性500人を対象に昨年8月に調べたところ、「冷凍食品を週2、3回以上利用する」は、事件直後の20年7月の調査で26・5%だったのに対し、44・4%に増加した。

 山本は「メーカーの安全対策への努力とともに不景気もある」と言う。日本政策金融公庫の消費者動向調査で、20年5月に「食の志向」の中でトップだった「安全志向」(52・3%)が今年1月には21・0%に激減。反対に19・8%だった「経済性志向」が42・6%で首位に躍り出た。

 経済や気分に左右される食。食品メーカーOBの山本は「政治が『消費者が求めているから』と規制に走り、行政が追随し、事業者が口をつぐみ、メディアがあおった結果、問題が大きくなった。消費者自身も農業の実態を知ろうともせず責任転嫁する。次世代の農業や食をどうするか、その視点で取り組まないと構造は変わらない」と憂える。(敬称略)

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